11月の下旬、地元の府中で
萩原なつ子氏の講義に参加しました。
ジェンダー研究、環境社会学、
非営利組織論をご専門とされる立教大学教授です。
私と同世代で1970年代末オイルショックの時に
就職難を経験されていました。
男女雇用機会均等法が施行される以前で
4年大学卒業の女子は就職が非常に不利だったこと。
また、先生が就職したかった商社は
女性の採用そのものをしていなかったし
他の会社も容姿の評点が大きく、
女性を「腰掛け」「女の子」と考えていたこと。
就職には美人や縁故、自宅通勤者という条件が
幅を効かせていたこと。
これらの話しは私の経験と完全に状況が重なっていました。
そして、先生は二つの中小企業から採用通知を受け取り
その1つに就職した、ということでした。
萩原氏はこれらの状況から、
どうしてこんなに生きにくい世の中なんだ、と
再度大学院で勉強しなおして、再度スキルアップして
生きにくさの原因究明に真っ向から挑戦し始めたそうです。
萩原氏ははじめに両手いっぱいのキャンディーをかかえて
生徒1人ずつを回って挨拶をされました。
先生はみんなにひとつずつキャンディーを選ばせました。
最初の人は10個のキャンディーから1個選びました。
2番目の人は9個から好きな色と味のキャンディーを選びました。
…..、そして最後の人は、残ったキャンディーを取りました。
これが、講義のはじまりでした。
「最初の方は10個のキャンディーから選ぶことが出来ましたね。
最後の人は残り物を受け取るしかなかったですね。
最初の1人のように
みんなが好きな物を選べる社会を実現させたいですね。
選択肢の多い社会を実現させていきたいですね。」